第1回 ファイナリスト
山脇 耀平さん インタビュー

第1回の地方創生ビジネスプランコンテスト「カンガルー」ファイナリスト、
そして第2回、3回審査員としても「カンガルー」に関わるEVERY DENIM共同代表、
山脇 耀平 氏から応募者の方に向けてのインタビューにお答えいただきました。
― 山脇さんのビジネス「EVERY DENIM」について、お教えいただけますでしょうか
2015年より、デニムブランド「EVERY DENIM」を岡山で立ち上げ、兄弟で経営しています。
岡山県瀬戸内地域は国産ジーンズ発祥の地であり、世界から技術力で高く評価されるデニム工場が沢山あるエリアです。
そこで自分たちの掲げるものづくりの理念に共感いただける地元瀬戸内の工場と手を組み、デニムを生産、日本全国各地へ販売しています。当社ならではの特色として、店舗を持たず、自分たちで各地に足を運んで販売するスタイルをとっています。
基本はお客様にお会いして販売するスタイルなのですが、お会いするのが難しい方は当社オンラインストアでも注文頂けるようになっています。

― キャラバンで全国各地への移動販売も行われるそうですね
はい、去年クラウドファンディングで資金調達させていただき、今年の4月頃からスタートする予定です。
販売車を買う資金を皆さんから資金して頂いて、この春からようやく全国を回る準備が整いました。

― 他の小売店・卸業からEVERY DENIMを扱いたいと要請があった場合はどうされているのですか
これまでもそのようなお話を戴いた事もあるのですが、今のところは私達が全国のお客様と直接会って、EVERY DENIMをお届けしたいと思っています。自分たちが回れる範囲を精一杯回らせてもらおうかと思っています。
自分たちがデニムを届ける以上、お客様にも長く愛着をもって使ってもらいたいと考えます。その為には自分たちが思いをもって直接届けるのが一番だと考えています
― もう一人の共同代表、弟の島田舜介さんとの役割分担は
弟は今でも岡山に住んでいまして、その一方、僕は東京住まいなんですね。
弟が岡山のジーンズ工場の方と日々連携をとりながら製品を完成させる。僕は東京で、新しい企画の提案や営業、製品のPRを担当しています。
― ありがとうございます、それではコンテストの話題に移らせていただきます
「カンガルー」第1回コンテスト最優秀賞受賞を見事に勝ち取られましたが、ご自身として手応えなどはありましたでしょうか
自分なりの分析として、選ばれた理由が二つあると考えます。
一つは、僕達が若いながらもしっかりと岡山のデニムの工場経営者の方と良好な関係が築けている、僕達をすでに応援していただいているという方が周りに居るという事実を審査員の方に理解いただいたこと。
そしてもう一つは提案するビジネスプランの中で、賞金の100万円を獲得できた場合、どのように有効的に役立てていくのかというプランをしっかりと提案できたことです。
具体的には、EVERY DEMINの販売体制を整えるためのECサイトへの投資、新製品の販売企画のサンプル品の費用にあてさせていただく等ですね。賞金として資金的に支援をいただくからにはその100万円も無駄なく使おうとの思いです。
― 地方創生ビジネスプランコンテスト「カンガルー」最優秀賞受賞により、山脇さんにとって新たな出会い、
または変化はありましたでしょうか?
最優秀賞を受賞したことにより、予想以上に周りからの反響が大きかった事に驚きました。
セイノーホールディングスさんや、名だたる審査員の方に私達のプランを認めていただいた事が世間に広く周知された事が大きな変化です。それは大きなメリットでもありその後のEVERY DENIMを応援いただく多くの方への影響もあったと考えています。

― 今回コンテストに新たに応募される皆さんへ一言エールをお願いします
今の時代はとても若者にとって恵まれている時代だと思っています。
自分たちがやりたい事、応援して欲しい事を詳細にビジョンに描き、目標に向けての熱意をもって行動していけば道が開けると思います。特にベンチャー・起業家の方にとっては最初の課題となる資金面の調達は集めやすい環境が整ってきているのではないでしょうか。
素直にやりたいことを周りに伝えてプレゼン・アピールをして応援者を増やしていく。
もちろん第3回のビジネスプランコンテスト「カンガルー」への参加も貴重な経験になると思います。
是非勇気を出してチャレンジして欲しいなと考えています
皆さんとお会い出来ることを楽しみにしています。